大好きな花散歩から世界最古、アプリコット色のナミブ砂漠まで。好奇心を原動力にあちこち出かけます


by tanpopo-jyo

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イランの旅 ⑤ペルセポリスとナグシェ・ロスタム

2018年4月28日(土)

バラのモスクの次はシラーズの街から北に50~60㎞にあるペルセポリス へ。
道中、小麦畑や菜の花畑を左右に見ながら1時間弱で到着しました。
イランの旅 ⑤ペルセポリスとナグシェ・ロスタム_b0112909_22112310.jpg


アケメネス朝ペルシャ帝国時代の紀元前512年頃、ダレイオス1世によって建築が進められ、
その子クセルクセス1世によって完成した約450mx300mの基盤の上に築かれた神殿跡です。
イランの旅 ⑤ペルセポリスとナグシェ・ロスタム_b0112909_22122806.jpg


ペルセポリスはギリシア語で、「ペルシャの都市」という意味で、
ヨルダンのぺトラ遺跡、シリアのパルミア遺跡(2015年 ISにより破壊された) と共に
中東の3Pと呼ばれ、イラン必見の観光地。世界史の教科書にも出てきましたよね!
遺跡は丘の上に造られているので・・・
イランの旅 ⑤ペルセポリスとナグシェ・ロスタム_b0112909_22165526.jpg


111段の階段を上ります。
階段の高さが10㎝ なのは、王さまが馬に乗ったまま上がれるように、
さらには重い甲冑に身をかためた兵士たちが楽に上がれるようにという配慮だそうです。
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階段横には石垣が積まれていますが、ただ積みあげただけではなく・・・
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一番上の凹んだ所から溶けた鉄を流し込み、クサビの代わりにしていたそうです。
縄文~弥生時代頃に!?
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階段を上りきるとすぐ目の前にペルセポリス宮殿の正門、クセルクセス門がありますが、
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翼を持った牡牛の体に人間の頭がついた有翼人頭像は、
偶像崇拝を禁止するイスラム教徒によって顔が破壊されてしまっています。
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クセルクセス門を通り抜けると儀仗兵の通路が伸び、左手には獅子の体に、馬の耳を持つ
双頭の鷲、「ホマ」。伝説の鳥、ホマはイランでは幸福を意味するそうです。
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紀元前331年、ペルセポリスを陥落したマケドニアのアレキサンダー大王は、
その財宝を運び出すために、1万頭のロバと5千頭のラクダを使ったそうですが、
徹底的に壊しちゃいましたねー。ペルシア戦争の仕返し?
イランの旅 ⑤ペルセポリスとナグシェ・ロスタム_b0112909_23003047.jpg


デザインは少しずつ異なりますが、ペルセポリスにはライオンが一角獣を襲っているレリーフが
数多くあります。夏を表すライオン(獅子座)が、冬の牡牛座に噛みついているところから
冬から 夏へと季節の移り変わりを意味するという説と、
ライオン(大王)が 敵 (牡牛) を倒す姿 とする説があるようです。
紀元前にはこの辺りにもライオンがいたのね!
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百柱の間の入口を飾っているレリーフ。
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レリーフがある壁の向こうは中央宮殿。
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レリーフが彫られた壁に囲まれた東階段を上ったところにあるのが・・・
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一段高い基壇にあるアバターナ (謁見の間)。
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東階段は、現在 壁の保護のため大屋根に覆われています。
南向きのレリーフには諸国使節団として23の民族と、彼らが持参した貢物が克明に彫られ、
西はエジプトから東はインドまで広範囲に及んでいた大王の権力を示しています。
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たとえば、地中海岸のイオニアからはトウモロコシや布を、
イランの旅 ⑤ペルセポリスとナグシェ・ロスタム_b0112909_20100953.jpg


パルティア人(イラン高原東北部に興った王国)やイスラエル人はラクダ、ガンダーラ人は牛、
ゾグド人(中央アジアのタジキスタンとウズベキスタン辺り) は羊を持って行進しています。
ラクダの上にある模様はロータス。
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ダレイオス1世の宮殿、タチャラ は冬の宮殿という意味で、
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建材に磨きぬかれた黒大理石を使っているため 「鏡の間」 とも呼ばれているそうです。
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この日は地元の女子高生が多数、社会科見学? に訪れていて、彼女たちから「中国人?」と訊かれ
「日本人」と答えたら キャーキャー騒ぎながら「中国人じゃないって!日本人だって!!」と叫び
(チーニーとかジャポネとか言っていたのでたぶんそんな感じかと?^^)
そのあとは収拾不能のモミクチャ状態に153.pngグループごとに写真を撮り、
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「これ食べて」「これも食べて」と次々差し出される彼女たちのおやつを全部食べ、
最後は 「じゅんちゃん バイバーイ」(途中でニックネームを訊かれた) と 車に乗り込んだ私たちを
全員で見送ってくれました。あーおどろいた!!
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ナグシェ・ロスタムへ向かう車中で、
ハミッドさんに「何故 イランの人は日本人が好きなの?」と訊くと
「Sony や Panasonic の製品が素晴らしかったことをイラン人は忘れていない。
革命のあと日本はアメリカの言うことをきいてイランに来なくなっちゃったけどねー。
代わりに中国が来たけど中国製品はすぐ壊れるからイラン人は信用していない」という話でした。
あと「おしん」も人気で、10数回再放送があり、みんなで泣いて、最高視聴率は90%超え、
理想の女性に選ばれたこともあるのだそうです。
イスラムの国でファティマを差し置いちゃマズイしょ(笑)

さてそんな話をしているうちに、ペルセポリスから15分足らずでナグシェ・ロスタム に到着。
ダレイオス1世などアケメネス朝(紀元前550~紀元前330)の王墓が4つ並んでいます。
埋葬されているのはダレイオス1世と、子、孫、曾孫の4代で、
写真右の墓がダレイオス1世という以外、あとの3人の墓については諸説があって順番は不明。
白丸をつけたのは・・・
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馬上のシャプール1世の前に、捕虜となったローマ皇帝ヴァレリアヌスが跪く姿を描いた
「騎馬戦勝図」と名づけられた3世紀のレリーフ。これも世界史の授業で習ったような?
跪くヴァレリアヌス帝(在位:253~260)の右に立っているのもローマ皇帝で、
シャプールの要求をすべて飲んで北部メソポタミアを全面放棄したフィリップス・アラブス。
ペルシア王に降伏する二人のローマ皇帝。イランの人には絶好のフォトスポット166.png
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ランチは近くのレストラン パルシアンで、
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ホレシュテ・バーデムジャーン(茄子の煮込み)
ここシラーズのあるファールス州は茄子の一大産地らしいので。
見かけは悪いですが日本人の口にも合って美味しいです。
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オットはノンアルコールビールも。
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このお店のナンがすごくて(色が悪いのは照明のせいですが)、プチプチ(エアパッキン)みたい122.png
どうして? とハミッドさんに訊いたら機械で大量生産したものらしいです。美味しくない!
ランチをしている間に外は豪雨 おまけに雷も!えー午後は雨ですか。。。
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イランの旅の目次は下記のとおりです
行ってきます(準備編)
①イランの旅 成田出発からテヘラン到着まで
②イランの旅 ゴレスタン宮殿 
③イランの旅 考古学博物館と絨毯博物館
④イランの旅 ナシル・アル・モスク(ローズモスク)
⑤イランの旅 ペルセポリスとナグシェ・ロスタム
⑥イランの旅 サーディ廟・ハーフェズ廟とエラム庭園
⑦イランの旅 シラーズ街歩き
⑧イランの旅 シラーズからヤズドへ
⑨イランの旅 沈黙の塔とゾロアスター寺院
⑩イランの旅 アミール・チャフマーグのタキイエとマスジェデ・ジャーメ
⑪イランの旅 ヤズドからイスファハンへ
⑫イランの旅 ヴァーンク教会
⑬イランの旅 イスファハンの街歩き
⑭イランの旅 イマーム広場とマスジェデ・イマーム
⑮イランの旅 シェイフ・ロトゥフォッラー・モスクとアリカプ宮殿
⑯イランの旅 イスファハンの街歩き(その2)
⑰イランの旅 オアシス都市カーシャンと聖地ゴム、そして帰国

番外編
イラン出発前に行ったイラン料理のお店の記事
イラン渡航後、アメリカビザを取得した時の記事
by tanpopo-jyo | 2018-05-16 18:11 | イラン | Comments(0)