大好きな花散歩から世界最古、アプリコット色のナミブ砂漠まで。好奇心を原動力にあちこち出かけます


by tanpopo-jyo

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「化石ハンター展」へ

2022年7月29日(金)

今日は 上野の 国立科学博物館で開催中の
「化石ハンター展 ~ゴビ砂漠の恐竜とヒマラヤの超大型獣~」 へ行って来ました。

今年は ロイ・チャップマン・アンドリュース が、大規模な調査隊を編成して
ゴビ砂漠へ探検を開始してからちょうど100年。
アンドリュースや、彼の偉業を追いかけた世界の化石ハンターたちが
ゴビ砂漠で発見した 恐竜や哺乳類の研究成果を紹介する展覧会です。
「化石ハンター展」へ_b0112909_00010536.jpg


第1章は 伝説の化石ハンターの誕生
アンドリュースの少年時代から、 アメリカ自然史博物館に職を得て
ゴビ砂漠への探検にいたるまでを解説しています。
恐竜のイメージが強いアンドリュースですが、研究者としての経歴は鯨類に始まり・・・
「化石ハンター展」へ_b0112909_00371079.jpg


1910 (明治43)年には日本各地の捕鯨基地も訪れて調査。
採取した数十点におよぶクジラの骨格は今もアメリカ自然史博物館に収蔵されているそうです。
「化石ハンター展」へ_b0112909_00384619.jpg


第2章は アンドリュース、ゴビ砂漠への探検!
1922年から1930年にかけて合計5回、 「哺乳類の起源がアジアにある」という仮説を
証明するために、ゴビ砂漠への大探検隊を編成。
普及しはじめて間もない自動車と ラクダ隊を組み合わせた大キャラバンで、
プロトケラトプス など古生物学史上重要な化石が数多く発掘されました。
「化石ハンター展」へ_b0112909_16540992.jpg


下の写真は、プロトケラトプスの幼獣 (右端。鶏卵程度の大きさ) から
成獣までの過程がわかる 頭骨の化石です。
後頭部のフリル(えり飾り)が どんどん丸く、横長になっていますよね。すごい!!
「化石ハンター展」へ_b0112909_16551054.jpg


口先の幅が狭くて丸いという 原始的な特徴を持つ バクトロサウルス や、
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ジュラシックパークにも登場した凶暴な "悪いヤツ" 鳥類に近い ベロキラブトル も!!!
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第3章は アンドリュースに続け、世界の恐竜ハンター
1948年にソ連隊によって発見されたティラノサウルス似の タルボサウルス や、
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目がめちゃめちゃ大きい アビミムス など。
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第4章は アンドリュースが追い求めた哺乳類の起源
ここでは主に哺乳類の化石が展示されています。
体長5センチにも満たない齧歯類から、陸上最大級の肉食動物 アンドリュー・サルクス
「化石ハンター展」へ_b0112909_16283477.jpg


史上最大の陸生哺乳類 パラケラテリウム など。
1925年に発見された個体は、立ったままの状態で見つかったので
砂のなだれで生き埋めになったのでは? と推測されているそうです。
「化石ハンター展」へ_b0112909_16305267.jpg


第5章は 挑戦の地、チベット高原へ
チベット高原の成り立ちを紹介する章で、チベット高原の隆起がアジアの天候と
生物の進化に多大な影響を与えたことを解説しています。

マダガスカル近くに位置していたインド亜大陸は 大陸移動によって北上、
およそ5000万年前にユーラシア大陸に衝突しました。
インド亜大陸の北の部分はユーラシア大陸の下に潜り込み、
衝突前には海の底にあった部分が隆起してヒマラヤ山脈となり、
その北側に位置したアジアの広い範囲が上昇して広大なチベット高原ができたのです。

下の写真は2008年にネパールへ行った時に セスナから撮ったものですが、
中央奥がエベレスト (チョモランマ) 8,848m、その右が ローツェ 8,515m。
ヒマラヤには 8,000m峰が14座、7,000m峰は 100を数え、
東はエベレスト、西はアンナプルナまで東西200㎞ にわたる「高い壁」がそびえ立ったので
大気の循環が変わり、モンスーン気候が成立したわけです。
「化石ハンター展」へ_b0112909_22184771.jpg


つまり、東アジアでは 低緯度から中緯度は湿潤な地域に、
それより北はゴビ砂漠のような乾燥地帯になったため、
動物も 湿潤から乾燥に適応した構成に入れ替わりました。

下顎に 前方に突出したカマのような切歯をもつ・・・
「化石ハンター展」へ_b0112909_22480084.jpg


サイの仲間 キロテリウム も 入れ替わりで登場した乾燥を好むタイプの哺乳類です。

もしもヒマラヤという 「壁」がなかったら、海洋からの湿った大気はせき止められず、
日本側に流れ込まないので 日本は乾燥地帯になっていたのね!!
ヒマラヤ、グッジョブ 166.png
「化石ハンター展」へ_b0112909_22534669.jpg


第6章は 第三極圏の 超大型獣に迫る
2007年に 王暁鳴(ワン・シャオミン)博士が チベット高原で
チベットケサイ の頭骨化石を発見。
それより以前に、シベリアでは毛の長いケブカサイ が発掘されていましたが
シベリアより南のチベットで、ケブカサイより古い時代の原始的な近縁種が見つかったことから
チベット高原は、北極よりも先に寒冷化し、「第三の極圏」 になっていたと考えた!!

次第に寒冷化するチベットで、そこに生息していた哺乳類が寒冷環境に適応していき、
氷河時代の到来とともに チベットからシベリアなど高緯度地域に広がった、という仮説
「アウト・オブ・チベット」説を提唱しました。
哺乳類にとって チベットは寒冷環境に適応するための 「訓練地」 だったと 146.png
こちらが チベットケサイ 3体。 右が 世界初 ! 生体復元モデル (メス) で 中央は・・・
「化石ハンター展」へ_b0112909_21302463.jpg


雪で遊ぶ 子供ケサイ。左は・・・
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オスのチベットケサイの全身骨格復元標本です。
ツノが切れちゃったので・・・
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別角度で。
雪の下に埋もれた植物をかきわけて食べるのに便利そうな角です。
角を左右にブンブン振って、雪を蹴散らしていたのよ きっと。
「化石ハンター展」へ_b0112909_22511827.jpg


この写真はチトワン (ネパール) でジャングルサファリをした時に撮った インドサイですが、
もちろん体毛はなく、ショボイ角の位置も チベットケサイより後方です。
500万年ほどの間に、キロテリウムのようなサイが
寒冷環境に適応するためにフサフサの毛をもつチベットケサイになり、
氷河期が去ったあとにはインドサイのようにまた体毛のないサイになったのね。
「化石ハンター展」へ_b0112909_22011116.jpg


「化石ハンター展 ~ゴビ砂漠の恐竜とヒマラヤの超大型獣~」は、
2022年10月10日(月・祝)まで。8月末までは 休館なしです。
展示映像が秀逸で とてもわかりやすかったです。是非!!
「化石ハンター展」へ_b0112909_23005721.jpg





by tanpopo-jyo | 2022-07-29 23:25 | 上野・浅草エリア | Comments(0)