
大好きな花散歩から世界最古、アプリコット色のナミブ砂漠まで。好奇心を原動力にあちこち出かけます
by tanpopo-jyo
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「江戸☆大奥」展
2025年8月5日(火)
今日は上野の東京国立博物館 平成館で開催中の 「江戸☆大奥」展へ行って来ました。

江戸城の奥深く、閉ざされた大奥で生きた徳川将軍家の正妻・御台所や側室、
そしてそこに仕える女中たち。

本展は、大奥の構造を歴史資料を通じて紐解き、
そこに暮らした女性の着物や贅を凝らした婚礼調度など 縁の品々を紹介する展覧会です。

会場に入ってすぐ右手には、山村 東 原作の「猫奥」(右側) と
よしながふみ原作の 「大奥」(左側) の一場面を屏風仕立てで展示し、

左手には 「女の将軍の寵愛を得るため、イケメン3千人が火花を散らす」という
男女逆転設定の よしながふみの同名漫画を実写化したNHK・SF時代劇 「大奥」で
実際に使用された お鈴廊下のセットを再現展示しています。

もちろんドラマで使用された衣装も。
8代将軍・吉宗役で音声ガイドも担当している富永愛さん着用の打ち掛けや、

綱吉役の仲里依紗さん着用の女性らしい華やかな衣装、

家光役の堀田真由さん着用の衣装など。
余談ですが、NHKドラマ10「大奥」Season1の再放送が下記のとおり決定しました!
8月17日(日)午前0時10分から午前2時40分 第1回から第3回
8月18日(月)午前0時05分から午前3時05分 第4回から第7回
8月18日(月)午後11時55分から翌午前2時10分 第8回から最終回。いずれもNHK総合です

また明治時代に想像上の大奥の暮らしを色鮮やかに描いた 「千代田の大奥」(全40場面) も
全期間展示しています。
楊洲周延筆 「千代田の大奥」より「千代田大奥 御花見」 明治27(1894)年 東京国立博物館蔵

大奥につとめる奥女中は、例外なく誓詞をするのがルールだったそうで、
好色がましき儀は申すに及ばず、宿下がりの時分も物見遊所へまいるまじき事
(恋愛や遊興は禁止)
奥方の儀、何事によらず、外様へ申すまじき事
(大奥でのことはどんなことも外様大名に言ってはいけない。外様の信用度低っ!)
なんていうのはわかりやすいのですが、
御奉公の儀、実義を第一に仕え、少しも後ろぐらき義 致すまじき候、
よろづ御法度のおもむき堅く相守り申すべき事
後ろ暗いことをするなって抽象的でわかりにくいですよね?
ま、いっか...と少々おさぼりしちゃってもアウトとか?
第2章では、実際の大奥がどのような構造で、どのような人々が暮らしていたのかを、
歴史資料を通じて紹介しています。
黄色い部分全体は御台所を主とする 御殿向 で将軍が大奥に入った時の居所になり、
なかでも最も格式が高い空間 (★印 ) が 御対面所。
赤い部分は女中が暮らした 長局向 で、
長局4棟の中央を貫き、御殿向きに伸びる畳敷の「出仕廊下」は、全長70間(127m)。
大奥の玄関口にある 広敷向 (★印) は、大奥を管理・警備する役人(男性) の居所で、
ここから先は将軍以外の男性は原則入ることができません。
将軍が生活し政務を執る 中奥 (絵図の下方、無地の部分) と 大奥をつなぐ
将軍専用の出入用の畳廊下・お鈴廊下 (緑色矢印) には鍵のかかった扉があり、
扉が開くと鈴が鳴って、「上様、おな~り~」の合図になります。
右の短い方のお鈴廊下は、明暦の大火後に緊急避難口として造られました。
因みにこの大奥全体は約21,000㎡ (約6,300坪) あり、本丸御殿の半分以上だったそうです。
東京ドームのグランドの広さを調べたら13,000㎡とあったので、グランドの約1.6倍ですね。
それで大切なお客様や姫さまは、大奥の中も輿に乗ったまま移動したとありました。

第3章では、御台所、側室、姫君たちの人生を、ゆかりの品を通じて紹介。
5代将軍綱吉の母で、「玉の輿」の語源になったとも言われる桂昌院(お玉の方)の
振り袖などを展示しています。
この振袖の地の黒は、鉄分を媒染剤として山桃樹皮を煮出した汁で染めており、
当時最新の染色法だったそうです。
重要文化財 振袖・黒綸子地梅樹竹模様 江戸時代・17世紀 桂昌院所用 前期のみ展示

また瑞春院 (お伝の方)は、綱吉の生母・お玉の方付きの侍女であった頃に
綱吉の寵愛を得て綱吉の子を成した唯一の女性となり、81歳で亡くなるまで50年以上を
大奥で暮らしましたが、この間に 綱吉からお伝の方へ届けられた贈り物に掛けられていた
袱紗31枚 (前期・後期で全点展示)は必見!
重要文化財 刺繡掛袱紗 瑞春院(お伝の方)所用 江戸時代 17~18世紀

最後の第4章では、大奥の女性たちが閉ざされた世界でどのような生活を送り、
厳しい規則の中で、どのように暮らしを楽しんだのかを紹介しています。
そのひとつが、11代将軍家斉の時代に大奥で演じられた歌舞伎。
女性歌舞伎役者・坂東三津江が演じた衣装や、
家斉の側室・専行院(お美代の方)が主催した歌舞伎の資料も紹介していました。
羽織・着付 萌黄繻子地的矢模様 坂東三津江所用 江戸時代・19世紀

「江戸☆大奥」展は、9月21日(日)までです。
そうそう! ミュージアムショップで、お鈴廊下に因んだ鈴を売っていました(6,600円)。
玄関のドアに掛けておけば「オットの人、おな~り~」(?)
最後に。
作品保護のためと思いますが、館内の冷房がいつにも増して強めです。
寒がりの方は羽織りもの持参をおすすめいたします。
災害級の暑さだった今日ですら、館内滞在2時間半のあとでは上野駅まで暑さを感じず、
ふだんは決して乗らない 「弱冷房車」に乗ってしまいました。
明和4 (1767)年初演 「本朝二十四孝」八重垣姫の衣装 坂東三津江所用

Commented
by
U
at 2025-08-08 11:10
今日は上野の東京国立博物館 平成館で開催中の 「江戸☆大奥」展へ行って来ました。

江戸城の奥深く、閉ざされた大奥で生きた徳川将軍家の正妻・御台所や側室、
そしてそこに仕える女中たち。

本展は、大奥の構造を歴史資料を通じて紐解き、
そこに暮らした女性の着物や贅を凝らした婚礼調度など 縁の品々を紹介する展覧会です。

会場に入ってすぐ右手には、山村 東 原作の「猫奥」(右側) と
よしながふみ原作の 「大奥」(左側) の一場面を屏風仕立てで展示し、

左手には 「女の将軍の寵愛を得るため、イケメン3千人が火花を散らす」という
男女逆転設定の よしながふみの同名漫画を実写化したNHK・SF時代劇 「大奥」で
実際に使用された お鈴廊下のセットを再現展示しています。

もちろんドラマで使用された衣装も。
8代将軍・吉宗役で音声ガイドも担当している富永愛さん着用の打ち掛けや、

綱吉役の仲里依紗さん着用の女性らしい華やかな衣装、

家光役の堀田真由さん着用の衣装など。
余談ですが、NHKドラマ10「大奥」Season1の再放送が下記のとおり決定しました!
8月17日(日)午前0時10分から午前2時40分 第1回から第3回
8月18日(月)午前0時05分から午前3時05分 第4回から第7回
8月18日(月)午後11時55分から翌午前2時10分 第8回から最終回。いずれもNHK総合です

また明治時代に想像上の大奥の暮らしを色鮮やかに描いた 「千代田の大奥」(全40場面) も
全期間展示しています。
楊洲周延筆 「千代田の大奥」より「千代田大奥 御花見」 明治27(1894)年 東京国立博物館蔵

大奥につとめる奥女中は、例外なく誓詞をするのがルールだったそうで、
好色がましき儀は申すに及ばず、宿下がりの時分も物見遊所へまいるまじき事
(恋愛や遊興は禁止)
奥方の儀、何事によらず、外様へ申すまじき事
(大奥でのことはどんなことも外様大名に言ってはいけない。外様の信用度低っ!)
なんていうのはわかりやすいのですが、
御奉公の儀、実義を第一に仕え、少しも後ろぐらき義 致すまじき候、
よろづ御法度のおもむき堅く相守り申すべき事
後ろ暗いことをするなって抽象的でわかりにくいですよね?
ま、いっか...と少々おさぼりしちゃってもアウトとか?
第2章では、実際の大奥がどのような構造で、どのような人々が暮らしていたのかを、
歴史資料を通じて紹介しています。
黄色い部分全体は御台所を主とする 御殿向 で将軍が大奥に入った時の居所になり、
なかでも最も格式が高い空間 (★印 ) が 御対面所。
赤い部分は女中が暮らした 長局向 で、
長局4棟の中央を貫き、御殿向きに伸びる畳敷の「出仕廊下」は、全長70間(127m)。
大奥の玄関口にある 広敷向 (★印) は、大奥を管理・警備する役人(男性) の居所で、
ここから先は将軍以外の男性は原則入ることができません。
将軍が生活し政務を執る 中奥 (絵図の下方、無地の部分) と 大奥をつなぐ
将軍専用の出入用の畳廊下・お鈴廊下 (緑色矢印) には鍵のかかった扉があり、
扉が開くと鈴が鳴って、「上様、おな~り~」の合図になります。
右の短い方のお鈴廊下は、明暦の大火後に緊急避難口として造られました。
因みにこの大奥全体は約21,000㎡ (約6,300坪) あり、本丸御殿の半分以上だったそうです。
東京ドームのグランドの広さを調べたら13,000㎡とあったので、グランドの約1.6倍ですね。
それで大切なお客様や姫さまは、大奥の中も輿に乗ったまま移動したとありました。

第3章では、御台所、側室、姫君たちの人生を、ゆかりの品を通じて紹介。
5代将軍綱吉の母で、「玉の輿」の語源になったとも言われる桂昌院(お玉の方)の
振り袖などを展示しています。
この振袖の地の黒は、鉄分を媒染剤として山桃樹皮を煮出した汁で染めており、
当時最新の染色法だったそうです。
重要文化財 振袖・黒綸子地梅樹竹模様 江戸時代・17世紀 桂昌院所用 前期のみ展示

また瑞春院 (お伝の方)は、綱吉の生母・お玉の方付きの侍女であった頃に
綱吉の寵愛を得て綱吉の子を成した唯一の女性となり、81歳で亡くなるまで50年以上を
大奥で暮らしましたが、この間に 綱吉からお伝の方へ届けられた贈り物に掛けられていた
袱紗31枚 (前期・後期で全点展示)は必見!
重要文化財 刺繡掛袱紗 瑞春院(お伝の方)所用 江戸時代 17~18世紀

最後の第4章では、大奥の女性たちが閉ざされた世界でどのような生活を送り、
厳しい規則の中で、どのように暮らしを楽しんだのかを紹介しています。
そのひとつが、11代将軍家斉の時代に大奥で演じられた歌舞伎。
女性歌舞伎役者・坂東三津江が演じた衣装や、
家斉の側室・専行院(お美代の方)が主催した歌舞伎の資料も紹介していました。
羽織・着付 萌黄繻子地的矢模様 坂東三津江所用 江戸時代・19世紀

「江戸☆大奥」展は、9月21日(日)までです。
そうそう! ミュージアムショップで、お鈴廊下に因んだ鈴を売っていました(6,600円)。
玄関のドアに掛けておけば「オットの人、おな~り~」(?)
最後に。
作品保護のためと思いますが、館内の冷房がいつにも増して強めです。
寒がりの方は羽織りもの持参をおすすめいたします。
災害級の暑さだった今日ですら、館内滞在2時間半のあとでは上野駅まで暑さを感じず、
ふだんは決して乗らない 「弱冷房車」に乗ってしまいました。
明和4 (1767)年初演 「本朝二十四孝」八重垣姫の衣装 坂東三津江所用

by tanpopo-jyo
| 2025-08-05 22:16
| 上野・浅草エリア
|
Comments(2)
先週の日美がこの展覧会でしたね。
日本刺繍協会?みたいなところを訪問して「掛物」の技法も詳しく紹介していたし、坂東美津江のくだりもとても面白かった(写真が残っていてー11代将軍ってそんな時代?ー面構えがかっこいい!)ので、行ってみたい気は満々・・・なのですがこの暑さを思うと外に出る勇気がありません。
中は極寒なのですね・・・
日本刺繍協会?みたいなところを訪問して「掛物」の技法も詳しく紹介していたし、坂東美津江のくだりもとても面白かった(写真が残っていてー11代将軍ってそんな時代?ー面構えがかっこいい!)ので、行ってみたい気は満々・・・なのですがこの暑さを思うと外に出る勇気がありません。
中は極寒なのですね・・・
1
Uさま そうなんです!日美のあとって激混みが常なのに、
災害級の暑さのおかげ(?)でガラガラでした。いいんだか悪いんだか..
袱紗の刺繍はもう必見ですよ!!
贈り物に掛けるだけの袱紗にそこまでするかというね^^
そりゃ財政難にもなりますよ、袱紗だけじゃなくあれだけ贅を極めれば。
ところでその前の週の日美、ゴッホだったでしょう?
上野くらいは頑張って行けますが箱根はチト遠い。
11月末までなので後回しにして、
来月始まるブルガリ展とユトリロ展を先に行く!
災害級の暑さのおかげ(?)でガラガラでした。いいんだか悪いんだか..
袱紗の刺繍はもう必見ですよ!!
贈り物に掛けるだけの袱紗にそこまでするかというね^^
そりゃ財政難にもなりますよ、袱紗だけじゃなくあれだけ贅を極めれば。
ところでその前の週の日美、ゴッホだったでしょう?
上野くらいは頑張って行けますが箱根はチト遠い。
11月末までなので後回しにして、
来月始まるブルガリ展とユトリロ展を先に行く!
